世界の軍事力ランキング

20150204-13

2015年3月21日、軍事関連サイト「グローバル・ファイヤーパワー」が発表した軍事力ランキング


この「世界の軍事力ランキング」は、軍事に関する著名なサイトとして知られるグローバル・ファイアパワーが、世界106か国の軍事力を50以上の指標から総合的に評価してランキング化したもの。

1位は米国で、以下ロシア、中国、インド、英国、フランス、ドイツ、トルコ、韓国、日本の順。


 1位米国
軍事費は6120億ドル(約73兆4400億円)で、軍備として戦車8300台、装甲車2万5700台、火炎砲1700門、ミサイル発射システム1300セットを保有。 

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2位ロシア
軍事費は760億ドル(約9兆1200億円)だが、保有する軍備は戦車1万5500台、装甲車2万7000台、火炎砲4600門、ミサイル発射システム3800セットとなっており、動員可能兵士の潜在能力と共に米国を超えている。

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3位中国
軍事費が1260億ドル(約15兆1200億円)で、軍艦の保有数が520艘で世界一となっている。 

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海上自衛隊ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(JS Izumo DDH-183)が空母としてカウントされている(笑)

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ランキング評価の対象
軍人の数
陸・海・空の兵器の装備
予算額
地理的要因
天然資源への依存度



ランキング評価の対象外 
核保有力
軍人の練度
装備の質・性能・新旧度合


日本の軍事力は世界第9位である。これを高いと見るか、低いと見るかは評価がわかれる。憲法9条の下、軍隊を持たないということになっている日本が9位と言うのも高すぎると言う見方もできるし、中国や韓国の周辺諸国の脅威を考えれば低すぎると言う見方もできる。
 
もちろん軍事力など単純に比較は出来ない。地理的状況や政治的背景によっても戦争の勝敗は変わってくるし、そもそも大陸の陸戦主体の軍事力と日本のような海洋国家の軍事力の比較は難しい。サメとライオンどっちが強いか?と言っているようなものである。

兵士にしても、日本の自衛官のように高学歴で練度も高い兵士と、自分の名前の文字も書けないようなスキルの低い兵士を一律に兵士1人とカウントしているのが上記ランキングである。装備にしてもそうである。日本が耐用年数を超えて廃棄した潜水艦を使っている国もある。

日本が攻撃型潜水艦を大量に隠し持っている?
防衛省は保有可能な潜水艦の数を16隻から22隻に増やし、今年さらに24隻まで拡大した。 
1隻が就役するごとに1隻が退役しているが、 退役した潜水艦は処分されず、保管されている。

潜水艦の使用期間
日本    10数年
世界平均 25~50年

性能は遅れておらず、いつでも現役に復帰できる。
日本は戦争になれば、現在の規模の2倍以上の潜水艦を導入可能

対潜哨戒機P3Cの数(航空爆雷装備) 
米国(200機) 
日本(105機) 
韓国(8機) 

潜水艦の潜行可能深度
中国 原子力潜水艦部隊 230m 
ロシア タイフーン級 400m 
ロシア ボレイ級 450m 
米国 オハイオ級 300m 
英国 トラファルガー級 600m 
日本 はるしお級 550m 
日本 おやしお級 650m 
日本 そうりゅう級 特定秘密 


日本の自衛隊はご存知のように「専守防衛」がドクトリン(教義・基本原則)であり、攻撃的なドクトリンは持っていない。

1.予防攻撃(preventive attack)…敵がミサイル発射に着手する前に攻撃/国際法違反/違憲 
 
2.攻勢防御(Offensive Defense)…敵がミサイル発射に着手した時点で攻撃/ミサイルの場合ならば国際法と整合/合憲 
 
3.反撃/反攻策源地攻撃(counter attack)…日本が攻撃の被害を受けた後に反撃/国際法に適合/合憲