学校法人「森友学園」(大阪市)の前理事長の籠池泰典容疑者(64)と妻の諄子容疑者が大阪地検特捜部に逮捕された。

告訴・告発されているそれぞれの容疑と、籠池氏のこれまでの説明は以下の通り。

<補助金適正化法違反容疑>
森友学園は豊中市内の小学校建設で、2015年12月3日の日付で、小学校の建築費に関して金額の異なる3通の工事請負契約書を作成していた疑いがある。国土交通省への補助金申請では、3通のうち最も高額の「23億8464万円」で提出し、実際の金額との差額の約5600万円を不正に受給した疑い。

籠池氏の主張

国会の証人喚問で、建設業者の証言などを元に3種類の契約書を作成した動機などを追及された籠池氏は「刑事訴追を受ける可能性があるので答弁を控える」として明確な説明を避けていた。




<詐欺容疑>
学園が経営する「塚本幼稚園」の専従教員数や障害児らの数を偽って、大阪府から補助金計約6200万円をだまし取った疑いが持たれている。だまし取った疑いがあるのは、大阪府が、障害のある園児の数に応じて交付する補助金。障害のない園児を障害児として無断で申請していた疑いや、配置するべき教員数が申告よりも少なかった疑いがある。

籠池氏の主張

籠池氏は朝日新聞の取材に対して、教員数の問題は「自分の悪かったところは悪かったと認めないかん」と発言。一方、障害のある園児数をめぐる問題については人手不足などの事情が背景にあるとして「不正というんじゃない」とも述べていた。