胃部レントゲン検査(バリウム検査)は、デメリットが多くメリットがほとんどないらしい。

以下、その理由。

①撮影の際に服用するバリウムの副作用。不快感や嘔吐、腸閉塞、腹膜炎、アナフィラキシーショックにより、血圧低下に伴い失神、意識消失、呼吸困難等。

②被爆量が極めて多い。検査している間、ずっと放射線を浴びているため、15~20mSv(ミリシーベルト)と胸部X線写真を撮影する際の150~300倍の被曝量。当然、発がんリスクがある。


※英国オックスフォード大グループの調査

日本人で75歳までにがんになった人のうち、放射線診断によってがんが誘発された人の割合は、3.2%に上るという。

がん全体の3.2%がレントゲンによる被ばくが原因。→調査対象の15カ国のうちで最も高い割合。

これだけリスクがあるにもかかわらず、胃がんを発見できる可能性はほとんどない。早期発見などは期待できない。何か異変があったとしても、確定的な診断はできず、結局は胃カメラによって詳細な検査をすることになる。

そのため、医師は胃部レントゲン検査を受ける人は皆無といわれている。医師は胃に不安がある場合は胃カメラによって検査する。

また、最近では胃がん発症者の98%はピロリ菌を保有していることがわかっており、ピロリ菌を駆除すれば胃がんにかかる可能性はほとんどないといわれている。そのため、ピロリ菌検査で陰性だった場合、そもそも胃がん検診が必要ないという医師も少なくない。

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レントゲン検査がなくならないワケ

①人件費の問題:胃カメラは医師しか操作が許されない検査方法だが、レントゲン検査はレントゲン技師が行うことができる。人件費は、医師に比べてレントゲン技師のほうがはるかに低いため、コスト削減のために胃カメラよりレントゲンを採用する医療機関も多い。裏を返すと、レントゲン検査がなくなれば、レントゲン技師の仕事が激減することになる。

②レントゲン検査利権:胃がん検診にレントゲン検査を推奨している国立がん研究センターは厚生労働省から支給されている科学研究費の一部を業者に預け、裏金をつくっていたことが発覚している。がん研は、検診業者と癒着している。胃部レントゲン検査に用いる「二重造影法」という技術は、日本が独自に開発したことも固執する原因となっている。検診車やX線装置などの設備には多大な費用がかかり、レントゲン技師や検診業者、バリウムを製造する製薬会社、フィルム等のメーカーなど、極めて多くの既得権益が絡んでいる。

今や時代遅れのレントゲン検査だからといって、いきなり廃止することはできない。

がんをはじめとする胃の病気の発見に関しては、レントゲンよりも胃カメラのほうがはるかに優れ、がん発見率は3倍以上。病変が見つかれば、その場で細胞を切除して詳細な検査をすることもできる。
→これに対して、レントゲンを推奨するがん研の関係者は、「内視鏡(胃カメラ)では、治療の必要もないがんまで見つけてしまい、過剰医療につながるおそれがある」と述べている。

がん研は早期発見を謳いながら「治療の必要もないがんを見つけてはいけない」と詭弁(笑)

日本消化器内視鏡学会も強く異を唱えている。

レントゲン検査の実態をよく知る内科、消化器科などの医師「自分が人間ドックを受けるときは絶対に胃カメラにする」と異口同音に答える。