人体に無害な近赤外線を照射してがん細胞を消滅させる新しい治療法の開発が、世界の注目を集めているらしい。この手の大発見はたいていが眉唾ものだが今度は本物か?ガンの専門医失業しないか心配・・

同治療法は以下の通り

「近赤外光線免疫治療法」

米国立がん研究所(NCI:National Cancer Institute)

開発者:小林久隆・主任研究員
 
がん患者を対象にする臨床試験も順調に進み、2~3年後の実用化を予定。 

がん細胞の死滅率が極めて高い
ほとんどのがんに適用できる
やっかいな転移がんにも有効
副作用がない
必要な設備や薬品は安価
医療費の削減


オバマ大統領が2012年の一般教書演説でこの治療法の発見を取り上げ、「米国の偉大な研究成果」として世界に誇った。その後順調に研究開発は進み、NCIで20年越しの研究が大詰めを迎えている。

◇近赤外線の当たったがん細胞は1,2分でバタバタと破壊される 

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  1. この治療法は、がん細胞だけに特異的に結合する抗体を利用 。
  2. その抗体に、近赤外線によって化学反応を起こす物質(IR700)を付ける。
  3. 静脈注射で体内に入れる。 
  4. 抗体はがん細胞に届いて結合する。
  5. そこに近赤外線の光を照射する。
  6. 化学反応を起こしてがん細胞を破壊。 
 
近赤外線は、波長が可視光と赤外線の中間に位置する光。 
波長がもっとも短い(700ナノメートル:nm、1nmは10億分の1メートル)

IR700ががん細胞の膜にある抗体の結合したたんぱく質を変性させる
細胞膜の機能を失わせることによって1~2分という極めて短時間でがん細胞を破壊。 
抗体が結合して、かつ光が当たったがん細胞だけを破壊するという高い選択性を持つ治療法。 
これほど選択性が高いがんの治療法は過去になかった。


IR700
  • フタロシアニンという色素
  • 波長700nmの近赤外線のエネルギーを吸収する性質を持っている。  
  • IR700は、本来は水に溶けない物質で体内に入らない。
  • 中にシリカ(ケイ素)を入れて、水に溶ける性質に変えている。 
  • 1日で尿中に溶けて排出されるので人体には無害。  

 
その様子を顕微鏡で見ると、近赤外線の当たったがん細胞だけが風船がはじけるようにポンポンと破裂していく感じらしい 


出典
http://www.mugendai-web.jp/archives/6080