日本銀行は2016/1/29の金融政策決定会合で、金融機関が日銀に任意で預けるお金に付ける利子をマイナスにする「マイナス金利政策」の導入を決めた。

2016/2/16から実施する。金融緩和で金融機関にたまったお金が貸し出しに回るよう促す。日本の金融政策でマイナス金利政策の導入は初めて。日銀は、「異次元」として始めた金融緩和手法の大きな転換を迫られた。

マイナス金利とは政策委員9人(総裁、副総裁2人、審議委員6人)のうち、賛成5人、反対4人で決めた。

日銀の決定を受け、東京株式市場では日経平均株価が一時、前日終値より600円近く上昇。為替相場は一時、前日午後5時時点より2円70銭以上円安ドル高の1ドル=121円50銭近辺まで円安が進み、約1カ月ぶりの円安水準となった。その後、急速に値を戻し、日経平均は一時、前日終値を270円超下回った。

金融機関は、融資量に応じて日銀にある当座預金口座にお金を預ける義務がある。日銀は、決められた額を超えた預金に対して年0・1%の利子を付けていたが、預金残高の一部の金利をマイナス0・1%に下げることにした。
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通常、銀行に預金すると、微々たる利子がつく。これが、マイナス金利になると、預金している分の利子を、銀行へ払わなければならなる。これがマイナス金利。

しかし、今回は日本銀行と各金融機関における金利の話。通常の銀行の預金利子がただちにマイナスになる、というわけではもちろんない。