■公益財団法人の新聞通信調査会

2016年、「新聞を全般的に見て満足である」51.8%(対前年2.1pt上昇)
 
日本だけではなく実は海外でも、メディアの信頼性は落ちている。 

■米国の場合 (米ハーバード大学+調査会社ハリス)
 「既存の大手メディアにはフェイクニュースが溢れていると考えている」65%
トランプの支持基盤である共和党員に至っては、 「既存メディアはフェイクニュースだらけ」80%。
一方、ネットの情報はどうかと言うと、「ネットの情報はどこまで信じればいいのかが分からない」84% 

(調査会社ギャラップ)
2016年「メディアを信頼できる」32%(1997年の53%)。 

※メディアは「エリート」側にいると批判的に見るトランプ支持者の人たちの感情を、大統領がわざとあおっているのが信頼性低下の理由。 

■英国の場合 (英調査会社YouGov)
「英国で一番真実を語っていると思うメディアはどれか?」
1位「Wikipediaの執筆者たち」(回答者の64%) 
2位「(英公共放送の)BBCの記者」(同61%)
英ガーディアン紙などの一般紙の記者に対しては、45%が信じられると答えている。 

(英国の別の調査)
「メディアを信頼できる」24%(2016年の36%)2016年のブレグジット(EU離脱)の国民投票で、メディアの事前予測に反して離脱が決定したり、同年にほとんどのメディアの予想に反してトランプ大統領が誕生したことなどが、メディア不信につながっている。


■英調査会社エデルマン
世界28カ国を対象にメディアに対する意識調査を実施。2017年1月にダボス会議でその結果を発表。それによると、メディアの信頼性は世界的に見ても51%から43%に低下。中でもメディアへの不信感が顕著だったのは、オーストラリア、カナダ、アイルランド、コロンビア。同社によると、 この信頼低下の背景には、メディアがこれまで以上に「エリート」側であると見られるようになっており、批判的に見る人が増えた。 

メディア不信が加速する理由



  1. ネットの台頭。5年前から既存メディアよりもネットを頼る人が増えた。
  2. 若い世代はネットを年配者よりも活用している傾向。 
  3. 紙面の限られたスペースのせいで、すべての情報を掲載できない新聞などは明らかに不利。
  4. 削った情報を「恣意的な編集」と思われてしまうのは避けられない。
  5. ネットの普及で、新聞社が掲載する記事の問題点が浮き彫り。
  6. 「メディアエリート上層部」は、ネットの本当の影響力をまだ理解していない。