1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の当時14歳の東慎一郎(32歳)が「元少年A」の名義で書いた手記「絶歌」が11日に出版され、物議をかもしている。

神戸連続児童殺傷事件とは?

1997年(平成9年)に兵庫県神戸市須磨区で発生した当時14歳の中学生(東慎一郎)による連続殺傷事件。別名『酒鬼薔薇事件』『酒鬼薔薇聖斗事件』とも呼ばれる。この事件で、2名が死亡し、3名が重軽傷を負った。

第一の事件
1997年(平成9年)2月10日午後4時ごろ、神戸市須磨区の路上で小学生の女児2人がゴムのショックレス・ハンマーで殴られ、1人が重傷を負った。
 
第二の事件
3月16日午後0時25分、神戸市須磨区竜が台の公園で、付近にいた小学4年生の女児に手を洗える場所はないかとたずね、学校に案内させた後、「お礼を言いたいのでこっちを向いて下さい」(少年の日記より)といい、振り返った女児を八角げんのう(金槌の一種)で殴りつけ逃走した。女児は病院に運ばれたが、3月23日に脳挫傷で死亡した。
 
さらに、午後0時35分ごろ、別の小学生3年生の女児の腹部を刃渡り13センチの小刀で刺して2週間の怪我を負わせた。ナイフの刃先は胃を貫通して、背中の静脈の一歩手前で止まっていた。仮に静脈まで達していたら、救命は不可能だったという。また、手術の時に、1.8リットルの輸血を要した。

第三の事件

5月24日午後、通称「タンク山」と呼ばれている近所の高台に付近に住む小学5年生の男児を誘い出し、殺害。少年は男児の首を切断。「警察は自分の学校に首を置くはずはない」と思い、捜査の対象から逸れるため、友が丘中学校の正門前に男児の首を置いた。

-------------------------------
 さあゲームの始まりです
愚鈍な警察諸君
ボクを止めてみたまえ
ボクは殺しが愉快でたまらない
人の死が見たくて見たくてしょうがない
汚い野菜共には死の制裁を
積年の大怨に流血の裁きを

SHOOLL[33] KILL
学校殺死の酒鬼薔薇
------------------------------- 

こんな残忍な本を出版したら、絶対にカリスマ視する輩が沸いて出てくることは必至。
模倣犯が出たらどう責任取るの?
ま、言論の自由だから出版を止めるのは難しいけど・・・

しっかし、サカキバラのように厨二病をこじらせた殺人者は判で押したように「弱い者」ばかりをターゲットにするのだろう?その時点で「凡人」の域を出ていないことに気付くべき!!弱い者をいたぶって神になんかなれないから!!(笑)

↑勿論「強い者なら殺していい」「強い者を殺せば神になれる」とは言ってません。「熱い」の反対は「冷たい」みたいな、単純な「反対解釈」による反論は不要です(笑)

 
被害者となった小学6年生の土師淳くん(当時11歳)の父・守さんのコメント

―――(以下全文)――― 

「加害男性が手記を出すと言うことは、本日の報道で知りました。 

彼に大事な子供の命を奪われた遺族としては、以前から、彼がメディアに出すようなことはしてほしくないと伝えていましたが、私たちの思いは完全に無視されてしまいました。 何故、このように更に私たちを苦しめることをしようとするのか、全く理解できません。 

先月、送られてきた彼からの手紙を読んで、彼なりに分析した結果を綴ってもらえたことで、私たちとしては、これ以上はもういいのではないかと考えていました。 しかし、今回の手記出版は、そのような私たちの思いを踏みにじるものでした。 結局、文字だけの謝罪であり、遺族に対して悪いことをしたという気持ちが無いことが、今回の件で良く理解できました。 

もし、少しでも遺族に対して悪いことをしたという気持ちがあるのなら、今すぐに、出版を中止し、本を回収して欲しいと思っています。 

―――――――――――― 
 
2015/6/14放送のTBS系「サンデー・ジャポン」

テリー伊藤(65)「言い訳がましい本。読み終わった後に不愉快な気分になった」

西川史子(44)「身勝手な本だなって思いました」

デーブ・スペクター
「加害者男性が自身の名前を明かしておらず、また実刑を受けていない。啓発的な内容はないんですよ。建設的な内容であれば、専門家の文章があったり(するが)、それも全くない」「アメリカでは犯罪者に自身の犯した犯罪によって金もうけをさせてはならないとの考えから、こうした本が出版されても印税を渡さないようにしている」「言論の自由があるから、日本でも憲法上、本を差し止めることはできないが、せめてその収益、映画化の権利だとか、そういったものを渡さないようにするべき」



同日放送、フジテレビ系「ワイドナショー」

坂上忍(48)
「この手記の原作者は少年Aなんでしょうが、亡くなられたお子さんも遺族の方も、もう一方での原作者だと思う。なぜその人たちの了解を得ずに初版で10万部刷るのか。さっぱり分からない」
「やっぱり感情論としては全く納得ができない」
「下手すると若い子たちが読んだら(犯罪の)助長になりかねないんじゃないか」
「出版する必要あるんですかね?」
「僕は“読まない”ということしかできない」 
 
松本人志
「被害者のお父さんがここまで言うなら僕は読まないですね」

武田鉄矢(66)
「酒鬼薔薇っていう男が30代になって、何を考えているのかっていうのは、少年犯罪を分析する上で貴重な例となるのでは」



その他ブログなど

尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(68)は11日に更新したブログで
「サカキバラの残忍な殺人行為を認めてしまうことにつながる怖さ感じる」との思いから同書を「読みたくないです」とし、遺族への思いを尊重して出版を中止するべきだと主張した。 

タレントのフィフィ(39)はツイッターで
「少年Aの手記出版を貴重な資料として賛成する意見もあるけど、資料と言うなら手記として加害者が出すのでなく、専門家を通して被害者の承諾を得た上で出版したらいい。そうしてこそ犯罪者心理を研究する資料として成立するのでは?」「少なくとも被害者の承諾も得ず出版され、遺族の気持ちまで踏みにじったこんな本に自分は金を落とす気にはなれない」

元フジテレビアナウンサー長谷川豊氏(39)
「元少年Aの手記を、私は評価したい」「犯した過ちから背を向け逃げているわけではなく、ちゃんと向かい合っている、と私は判断した。そうなると、彼の『体験』は極めて特異なものであり、そこから紡ぎだされる心情や考え方は『貴重なサンプル』ともいうことは出来る」
「もちろん元少年A、ならびに出版元である太田出版は、せめて被害者家族である両ご家族に仁義を通すべきだったとは私でも思う」
「私は、この本は世に出して良かったと思える内容になっている、と感じた。被害者ご家族も、どうかいつの日かで構わないので、お読みいただきたいと思う。この本を読むことによって、むしろ救われる何かがあるような気がする。それだけの内容になっている。



「東 慎一郎」の画像検索結果

元少年Aである東慎一郎は確かに、あれだけの事件を起こして、未成年と言うだけで死刑をまぬがれ、プライバシーも保護され、ウワサでは現在、結婚して幸せに暮らしていると言う。単なる商業ベースで手記の出版などやられたら、たまらない。遺族の怒りは最もだろう。

現在は西岡真と名前を変え、愛媛県松山市付近に住んでいると言うウワサもある。

※いずれもネットのウワサなので真贋の程は保証できません。


この自己正当化が得意な永遠の厨二病殺人男には「印税」を遺族の賠償に当てる・・と言う発想はなかったんだろうか?

既に「絶歌」定価1620円はヤフオクやアマゾンで3000円程度の値がついているらしい。


↓太田出版、『絶歌』の出版について
 -------------------------------
 2015年6月11日、太田出版は『絶歌』を出版しました。 

 この本は1997年に神戸で起きた通称神戸連続児童殺傷事件の加害者である元少年Aが事件にいたる経緯、犯行後の社会復帰にいたる過程を自ら綴ったものです。 
 なぜ遺族の了解を取らずに出版したのか、遺族の気持ちをどう考えているのか、なぜあのような猟奇的殺人者の本を出すのかなど、出版後、多くの批判をいただいています。 

 本書は、決して本人の弁解の書ではありません。いわんや猟奇殺人を再現したり、忌まわしい事件への興味をかき立てることを目的にしたものではありません。 
 本書は、加害者本人の手で本人の内面を抉り出し、この犯罪が起きた原因について本人自身の言葉で描いたものです。 

 深刻な少年犯罪が繰り返される中、なぜそのようなことが起きたのかをそれぞれの事件の加害者自身が語ることはほとんどありません。 
一つには機会があってもそれを表現するだけの力を持つ者がいないということがあります。加害者の心の闇は謎のままです。 
 神戸連続児童殺傷事件はその猟奇性ゆえ、また加害者が14歳の少年であったことなどから社会に衝撃を与え、人々の脳裏に深く刻み込まれる事件となりました。 
「少年A」というそもそもは匿名を表す表記が、多くの人にとってそのまま神戸連続児童殺傷事件の記憶に結びつくという特異なそして少年犯罪の代表的な事件です。 
少年犯罪が起こるたびに神戸の事件は言及され分析されてきました。 

 本書に書かれた事件にいたる彼の記述を読むと、そこには大人の犯罪とは明らかに異なる、少年期特有の、性的衝動、心の揺れなどがあったことがわかります。 
そしてそれだけの内面的な乱れを抱えながらも、事件が起きるまで彼はどこにでもいる普通の少年でした。彼が抱えていた衝動は、彼だけのものではなく、むしろ少年期に普遍的なものだと思います。 
彼は紙一重の選択をことごとく誤り、前例のない猟奇的殺人者となってしまいました。彼の起こした事件は前例のない残虐な猟奇的事件でしたが、それがいかに突出したものであろうと、その根底には社会が抱える共通する問題点が潜んでいるはずです。 
社会は、彼のような犯罪を起こさないため、起こさせないため、そこで何があったのか、たとえそれが醜悪なものであったとしても見つめ考える必要があると思います。 

 本書の後半は主に、彼の更生、社会復帰にいたる関係者の協力、本人の心境の変化が赤裸々に描かれています。 
何をもって更生が成ったかを判断するのは難しいことですが、彼は国のシステムの中で更生したとされ社会に復帰しました。 

 彼が類例のない猟奇的犯罪を犯しながら、比較的早い時期に社会復帰を果たしたのは、少年法が存在したからです。 
法により生きることになり、社会復帰を果たした彼は、社会が少年犯罪を考えるために自らの体験を社会に提出する義務もあると思います。 
 彼の手記には今に至るも彼自身が抱える幼さや考えの甘さもあります。しかしそれをも含めて、加害者の考えをさらけ出すことには深刻な 
少年犯罪を考える上で大きな社会的意味があると考え、最終的に出版に踏み切りました。 

 本書の出版がご遺族の方々にとって突然のことであったため、あの事件をようやく忘れようとしているご遺族の心を乱すものであるとしてご批判を受けています。そのことは重く受け止めています。 
 私たちは、出版を検討するにあたり、その点を意識しなかったことはありませんでした。本書がその内容よりも、出版それ自体の反響として大きくマスコミに取り上げられるであろうことや、 
それによって平穏へと向かいつつあるご遺族のお気持ちを再び乱す結果となる可能性を意識しました。それを意識しつつも、なお出版を断念しえず、検討を重ねました。 
 出版は出版する者自身がその責任において決定すべきものだと考えます。出版の可否を自らの判断以外に委ねるということはむしろ出版者としての責任回避、責任転嫁につながります。 

 出版後、ご批判の声が多数届いています。同時に「少年Aのその後が気になっていたので知ることができてよかった」 
「自分の息子が将来加害者の側になるのではないかと心配している。少年Aの心の動きを知ることができて参考になった」等のご意見も多数いただいています。 
 私たちは、出版を継続し、本書の内容が多くの方に読まれることにより、少年犯罪発生の背景を理解することに役立つと確信しております。 

 ご遺族にも出版の意義をご理解いただけるよう努力していくつもりです。 

2015年6月17日 
株式会社太田出版  
代表取締役社長 岡 聡 

http://www.ohtabooks.com/press/2015/06/17104800.html 
-------------------------------